20年ぶりのヨーグルト
昔は偏食が酷くて、幼稚園に入る前は白ご飯とマグロの赤身、牛乳、キャロットジュースしか一切口にしなかった。俺を可愛がってくれていた父の同僚が家に泊めてくれたとき、白ご飯以外一切口をつけなくて慌てて父に電話したほど。
流石にそんな食生活では現代日本を生き抜けないので、色々食べれるようになったのだが、高校生くらいまでは野菜なんて大根とじゃがいもくらいしか食べないし、果物も好まない。パンも嫌いだし麺類もあまり食べたくない。米と魚か肉と味噌汁だけがいいという有様だった。小学校6年間で給食をちゃんと食べきったのは、多分片手で数えられるくらいの回数だ。
だがそんな馬鹿にも転機が訪れる。酒だ。
昔ばあちゃんが泣きながら「20歳までは飲んでくれるな」というので、20歳までただの一滴も酒を飲んだことはない。今思えばもっと先に飲んどけばよかった。
酒ってのはまあ色々な物にあうので、野菜から何から、どんどん食えるようになった。今は多分、食えないものはほぼない。
だが、ヨーグルトというものは20年ほぼ食べていなかった。
ヨーグルトと酒を合わして食べるタイミングってない。
別に「めっちゃ嫌いやわ」とか思ってたわけでもなく、ただただ機会がなかったのだ。
そんな中のマルタである。
毎日1人分の自炊ってのはやっぱり栄養が偏る。なのでここ一ヶ月くらいは毎日1個りんごを食べているのだが、乳酸菌が足りねえなと。
日本では味噌汁大好きな上に毎日ヤクルト飲んでたし、漬物もよく口にしたので乳酸菌君のことはいつでも側にいる奴くらいの気持ちで見てたんだけど、いなくなるとニキビができたりしてきて「私には彼が必要なんだわ」と気がついた。
じゃあ海外で発酵食品って何よと考えたら、ヨーグルトかチーズしか思いつかない。
チーズに手を出すと高い上に、絶対にアホみたいにワインを飲みまくって逆効果なのは目に見えている。そもそもチーズに乳酸菌ってあるのか?
というわけでヨーグルトですよヨーグルト。いや、意外と美味いっすねヨーグルト。
考えたら俺乳製品大好きだしな。
発酵食品も大好きだし。
なんで嫌いだと思ってんだろ。
というわけで俺の健康はりんごとヨーグルトでしばらくもたせます。