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何故かマルタへ島流し 

男大学院生が七ヶ月マルタに引きこもる話 一応留学

英語なんて知らない

語学留学に行く人間の英語。一体どんなもんなのだろうか。よく知りはしないが、自分が最底辺であることは自信を持って言える。

 

中学から大学まで一貫の私学だったので、人生最初に真面目に勉強した小学生時代には英語なんてものを知らなかった。

人生最後、モラトリアム延長のため必死に頑張った院試は、専門だけの入試だったので英語は一度も触れていない。

 

大学の語学の単位は、全ての授業に出席し先生と日本語で仲良くなることで、どうにかこうにか手に入れた。中高は英語に限らず寝てた。当然TOEICだのTOEFLだのといった、人生を真面目に生きていそうな人々が受けるようなものは受けたことがないし、英検は学校で強制的に受けさせられただけである。もちろん三級だか四級だかも落ちている。

むしろ必死に英語を勉強している人間を見て「へっ! ここは日本だぜ! 外国語よりも日本語を勉強しやがれ!」と大した国語の成績でもないくせに毒づく始末だった。そんなやつがヨーロッパに流されるのだ。ざまあない。

 

だがこんな自分も一つだけ、本当に一つだけ、英語に関して勉強した経験がある。

 

フィリピン留学をしていたのである。

 

これを言うと「お前ちゃんと勉強してるやんけ! 死ね!」と言われるかもしれない。だが言い訳を聞いてほしい。自分は意識の低い皆の味方だ。

そもそもフィリピンも行きたくなかったのだ。

しかしまあ家庭の事情とか院のなんやかんやなんかのせいで、二ヶ月フィリピンに行かざるを得なかったのだ。

フィリピンではゲイに襲われたり拳銃で脅されて財布を盗られたりと、まあ色々あったのだが、それはいい。肝心なのは英語能力だ。

 

最初一週間、本当に何もわからなかった。

英語のSVとかSVOとかの基本を知らなかったし(今もわかってないが)、語彙は幼稚園児レベル。日本語で「ヤバい」と「マジで」と「それな」しか言葉を知らない大学生なみの語彙力である。入学時のレベルチェックテストが同期の中で唯一、下から二番目という低レベルで、文法、語彙、リスニング、リーディング、ライティング全てがゴミクズだ。

 

 

スゴく贔屓目に見れば「日常生活だけなら少しできる」というのが帰国当初のレベルで、フィリピンから帰国してからは学会準備や飲み会やボルダリングやキックボクシングや飲み会に忙しかったので英語にはほぼ触れていない。スヌーピーの英語4コマ漫画は三本くらい読んだ。褒めてほしい。

多分真面目な中学一年生でも同じくらいは喋れるだろう。ライティングやリーディングに至っては自分よりいいかもしれない。

 

とりあえずそういったレベルなので、英語で生活することに対する唯一の武器は、偉そうかつ何やっても自信満々に見えることくらいである。偉そうに喋っていれば皆、特に日本人は「あの人スゴく英語喋れるんだ……凄い……」となる。バカめ。お前の方が五倍くらい喋れるわ。

それに留学をしても、スピーキングとリスニングはともかく、他はくそったれなレベルのままだった。語彙って勉強しないと本当に増えない。「ヤバい」と「マジで」だけで生活したい。

 

あー日本語が共用語になれよ世界。